新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第2章 入学式
ガラガラ…
聖輝「こんにちは…」
鷹人「おぉっ、聖輝!入学式は無事に終わったか?」
聖輝「叔父さ〜ん…」
鷹人「どっどうした?!何かあったのか?!」
聖輝「ハァ…」
裕子「あら、聖輝くんいらっしゃい。」
聖輝「叔母さん…」
鷹人「母さん、こりゃ聖輝の一大事だぞ!?」
裕子「どうしたの?まさか…喧嘩に巻き込まれたとか…?!」
聖輝「…実は……」
僕は叔父さん達に今日あった出来事について話した。
鷹人「カツアゲかぁ…まったくしょーもない事する奴がいるもんだな…」
裕子「本当ね…聖輝くんが無事でよかったわ…」
聖輝「うん…その時運良く道を通った人に助けられて…」
鷹人「良かった良かった!その少年に感謝しないとな!」
聖輝「ほんと、あの人がいなかったら…今頃病院にいたかもしれない…」
裕子「まぁ…怖いわね…」
鷹人「やっぱり、さが高に通い続けるのは厳しいか…?」
聖輝「…ううん。」
裕子「えっ?」
聖輝「怖いことばっかりだったけど…今日ね、学校で…友達ができたんだ…」
鷹人「おっ!すごいじゃないか!」
裕子「まぁ〜良かったわね!」
聖輝「僕もまさか友達ができるとは思っていなかったから…嬉しかったんだけど…」
鷹人「何だ?浮かない顔して…」
聖輝「その友達がね、カツアゲ現場を目撃してたらしくて…」
聖輝「何故か僕が2人をボコボコにしたって勘違いされてて…」
裕子「あらま、誤解は解いたの?」
聖輝「解こうと思っても、どんどん話が先走っちゃって…」
鷹人「なるほど、その子に喧嘩の強い男だって思われたのか。」
聖輝「そう!本当は喧嘩とかしたことないのに…」
裕子「まぁ…」