新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第2章 入学式
鷹人「だったら、強くなればいいじゃないか。」
聖輝「えっ?」
裕子「ちょっとお父さん!まさか聖輝くんに喧嘩しろって言うの?!」
鷹人「違う違う!そうじゃなくて、聖輝にしかできない闘い方を見つけたらいいんだ!」
聖輝「僕にしかできない闘い方…?」
鷹人「そうだ、聖輝には人を思いやる心がある…それを不良達にぶつけたらいい。」
鷹人「喧嘩が全てじゃないからな、拳という武器を跳ね除けるくらい愛を叫べばいい!」
聖輝「愛を…?」
鷹人「前にも話したけど、龍一達が亡くなった時…聖輝は犯罪者を恨むどころか自分を責めていた…」
鷹人「そんな風に想える時点で聖輝は他の人間とは違う。」
鷹人「だからこそ!聖輝が思う気持ちを言葉にして相手に伝えたらいいんだ!」
鷹人「人を思いやるのって結構難しいんだぞ、少なくとも頭ごなしに喧嘩しかしない不良達にとっては効果はあると思う。」
鷹人「俺はいつか…聖輝がさが高の不良達を超える姿を見せてくれると思っている。」
鷹人「もちろん、常人としてな。」
聖輝「叔父さん…」