新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第13章 忠義くん
休み時間。
優誠「なぁ、聖輝。」
聖輝「ん?なに?」
優誠「最近音沙汰ないよな…お前狙い。」
聖輝「あっ、言われてみたら…」
優誠「やっぱり俺がルーキーって呼ぶのやめたからかな?」
聖輝「そうかなぁ…みんな僕のひ弱さに気づいただけだと思うよ。」
優誠「うーん…まぁお前自身名をあげるようなことしてないしな。」
聖輝「そうだね。」
〜♪♪
聖輝「あれ?LINEだ。」
優誠「こんな時間に?まさか、狛犬からなんじゃ…?」
忠義『昨日は来てくれてありがとう!あの時は大将達も一緒におったけど、俺…聖輝くんと2人きりでゆっくりしゃべりたいなぁ…』
聖輝「あっ…忠義くんからだ…」
優誠「忠義くん?」
聖輝「うん、バイト先の人。」
優誠「へぇ…」
聖輝「えっと…」
聖輝『こんにちは!身体の調子はどうですか?僕も忠義くんともっと話したいです!今日か明日の夕方頃お見舞いに行ってもいいですか?』
優誠「ん?お見舞い?」
聖輝「あっうん…忠義くん事故に遭って入院してるの…」
優誠「えっそれって結構やばいやつ…?」
聖輝「半年ほど入院してるみたい…」
優誠「うわ…重症だな…」
聖輝「うん…でもね、昨日会ったんだけど、リハビリが順調に進んでいったら退院できるんだって!」
優誠「あっそうなんだ、よかったな。」
聖輝「うん!」
優誠「半年か…学校留年じゃねぇの?」
聖輝「うーん…通信制でも留年なのかな…?」
優誠「通信制に通ってるの?」
聖輝「うん、離婚してお母さんの方についていったらしいんだけど、経済状況が苦しくてバイトしながら通ってるって…」
優誠「へぇ…高校生なのに苦労してるな…」
聖輝「そうだね…」