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新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜

第15章 クラウン



教頭「こっ…校長…!?」


聖輝「ほっ本当ですか?!」


校長「君たちの話を聞かせてもらった、随分友達思いだね。」


狛犬「だって…松潤がこんなことする訳ないから…!!」


教頭「しっしかし校長…松本が事件を起こしているという証拠があるんです!退学の話も決まったじゃないですか!?」


校長「まぁまぁ、落ち着きなさい。私はチャンスをやると言ってるんだ。」


優誠「その…チャンスっていうのは…?」


校長「今週末には彼に退学処分を言い渡す、それまでに松本潤が事件に関与していない証拠を見つけることができたら退学処分は撤回しよう。」


聖輝「ほっ本当ですか?!」


校長「ただし!タイムリミットは土曜日の17時だ。」


聖輝「土曜日の17時…」


優誠「今日入れて3日か……」


狛犬「分かりました…絶対に松潤の無実を証明してみせる!!」


校長「それでいいですね、教頭先生?」


教頭「…分かりました、土曜日まで待ちましょう…」


聖輝「あっ、ありがとうございます!!」


教頭「フンッ、どうせ見つかる訳ない…せいぜい頑張るんだな。」


優誠「絶対に見つけてやる…俺達はあいつのこと信じてるから!」


狛犬「よし!じゃあ行こう!」


聖輝「はい!」


僕達は2人にお辞儀をしてその場を離れた。


教頭「…ったく…あなたは甘すぎるんですよ…」


校長「すまないね、これでも元暴走族だからね。」


教頭「ハァ…理事長には何てお話するつもりで…?」


校長「それはまぁ…土曜日になってから考えようか。」

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