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新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜

第15章 クラウン



聖輝「うーん…手がかり探すって言っても…どうすればいいんだろう…」


横山さんが撮った写真の方向は優誠くんが向かってるし…


聖輝「ハァ…」


僕…どうしたらいいんだろう…


「何悩んでるの?」


聖輝「えっ?」


「よっ。」


聖輝「あっ…!?」


こっこの人…この間僕にキスしてきた人だ…!!


聖輝「あっあの……」


あっ…そういえば…


この人と会った時…僕女装してたんだった…


「なに?」


聖輝「あっいえ…何でもないです!」


「ふーん……」


危ない危ない…もう少しでバレるところだった…


聖輝「じゃっじゃあ…僕急いでるので…」


「今日は女の格好してねぇんだな。」


聖輝「えっ…?!」


うそ…バレてる…?!


「驚いたなぁ〜あの可愛い女の子がまさかさが高の生徒だったとはなぁ〜」


聖輝「あっいや……!!」


どうして…何で…何でバレてるの…?!


「お前女装の趣味あんの?」


聖輝「そっそんな…違っ…!!」


「あははっ!さが高の生徒の趣味が女装なんて知られたらすげぇだろうなぁ〜」


聖輝「やっやだ…言わないで!!」


「えぇ〜どうしよっかな〜?」


そんなこと学校に広まったら…大変なことになる…!!


聖輝「おっお願いします!!僕がじょっ…女の子の格好してたこと…誰にも言わないでください…!!」


「……いいよ、黙ってても。」


聖輝「えっ…?」


「その代わり…俺と付き合ってよ。」


聖輝「えっ?!」


「あははっ!冗談だよ、マジになるなって。」


聖輝「えっあっ…すっすいません…」


「お前さ、名前何て言うの?」


聖輝「えっ?あっ僕は…涼野聖輝って言います…」


「ふーん…涼野聖輝か…」


聖輝「あっあの…あなたは…?」


「俺?俺は……篤樹。」


聖輝「篤樹…さん?」


篤樹「おう、そう呼んでくれ。」


聖輝「はっはい…」

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