新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第15章 クラウン
聖輝「ハァ…ハァ…ハァ…」
狛犬「こっ校長室……」
優誠「…見えた!!校長室だ!!」
聖輝「くっ…!!」
ガラガラッ!!
キーンコーンカーンコーン…
「「「??!」」」
校長室のドアを空けたと同時にチャイムの音が学校に鳴り響いた。
校長「17時か……」
松本「おっお前ら…?!」
聖輝「松本さん…!!」
狛犬「ハァ…ハァ…松潤に成りすましてた犯人…連れてきた…!!」
優誠「トランプ事件と万引きの犯人はこいつだよ…3年の横山!!」
聖輝「ハァ…ハァ…こっこれで…松本さんの退学は」
教頭「残念だがタイムオーバーだ。」
聖輝「えっ…?!」
優誠「はぁ?!何でだよ?!17時までに犯人連れてきたら退学取り消す約束だろ?!」
教頭「確かにそう言った、でもな…彼は自白してないからな。」
聖輝「そっそんな…!!」
狛犬「てめぇ…きたねぇよ!!」
優誠「そんな…ここまできて…!!」
松本「お前ら…俺の為に……」
狛犬「おい!!起きて自白しろよ!!おいっ!!」
クラ「……。」
校長「随分ボロボロな状態だな…こりゃあ自白させるのは厳しいだろうね。」
聖輝「そんな…間に合わなかったの…?」
せっかくここまでしたのに…?
狛犬「松潤…ごめん…ごめんね…!!」
松本「お前らのせいじゃねぇよ…俺がバカなことしたから…」
優誠「くそっ!!」
教頭「じゃあ約束通り今日で松本潤は退が」
横山『その通り!!トランプ事件も万引きもこの横山裕ちゃんの仕業…見破っただけでも褒めてやろう!』
聖輝「えっ…?!」
「これでこいつがトランプ事件と万引きをした証拠になるでしょ?」
教頭「だっ誰だ?!」
ガラガラ…
聖輝「あっ…?!」
優誠「お前…?!」
まさか…
彼とここで会うとは思っていなかった…