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新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜

第15章 クラウン



狛犬「にっ…ニノ!!!」


二宮「動画に映ってるようにこれは正真正銘こいつが自白したもの、これで退学撤回してくれますよね?」


松本「お前…何で……」


教頭「自白って…顔が全然違うじゃないか!」


校長「……。」


校長先生は近くにあったタオルを持ってきて、クラウンの顔をこすった。


教頭「あっ…?!」


校長「…確かに…これは今ここで伸びている彼の姿だ。」


教頭「ぐっ…あのな、時計を見ろ!こいつらとは今日の17時までに証拠を持ってきたら松本の退学を取り消すことになってるんだ!もう17時過ぎてるだろ!!」


二宮「確かに…5分過ぎてますね…」


狛犬「ニノ…俺達…!!」


二宮「…この時計は5分過ぎてますね。」


優誠「は?」


二宮「潤くん、スマホ持ってる?」


松本「あっあぁ…持ってるけど…」


二宮「今何時ですか?」


松本「何時って……えっ…?」


聖輝「どっどうしたんですか?」


松本「……16時……5分…」


狛犬「えっ…?」


教頭「ばっバカな!!そんな訳ないだろ!!」


聖輝「そっそうですよ!この時計は17時過ぎてるんですよ?!」


優誠「そうだ!16時な訳が……ある……」


教頭「ったく…何が16時……だ…?!」


聖輝「えっ?!どうして…?」


僕が持っていたスマホの画面には16時7分と示されていた。

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