テキストサイズ

新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜

第15章 クラウン



聖輝「松本さん…教えてください…どうして…自分がトランプ事件の犯人だって…言ったんですか?」


松本「… 家庭が苦しいのは事実なんだ…親父が入院して……俺が働くしかなかった…」


松本「バイトしてる時に…あいつ…横山が現れて……俺に協力してくれたら200万やるって…」


聖輝「にっ200万?!」


松本「最初は断ってたんだけど……親父の状態が悪くなって…今すぐ手術しないと…ヤバイって言われて…」


狛犬「それで…お金……」


松本「身体的にきつかった…朝は新聞配達…昼は学校…夜は工事現場のバイトして……」


聖輝「えっ…?!」


優誠「マジかよ…?!」


二宮「そんなの…俺に言ってくれたらよかったのに…」


松本「お前らだけには心配かけたくなかった……」


松本「横山から金を受け取って…親父の手術は成功した…」


松本「お金を貰った代わりに…俺はあいつから…トランプ事件の犯人の身代わりになれって脅されて…」


聖輝「そんな…酷い…!!」


松本「もし約束破ったら…お前らを一人ずつ殺すって言われて…トランプ事件無差別だったから…怖くなって…」


小山「きみなりに…彼らを守ったんですね。」


松本「正直退学になってもいいって思っていた…元々学校にもあまり行けてなかったし…」


松本「でも…俺…お前らにあんな酷いことしたのに…それでも…こうして俺のこと信じてくれて…色々動き回ってくれているって知って…」


松本「こんなこと言う資格無いけど…俺…お前らとずっと友達でいたい…」


松本「ごめん…本当にごめん…!!」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ