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新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜

第16章 豪鬼



ガラガラッ!!


狛犬「どういうことだよ?!横山が停学処分なんて!!」


教頭「うわっ?!なっ何だいきなり…?!」


聖輝「あっあの…校長先生に会わせてください!!」


教頭「校長はしばらく出張でおらん!」


二宮「チッ…こんな時に出張かよ…!!」


狛犬「おい…何で横山が1ヶ月の停学処分なんだよ?!」


教頭「そっそれは…理事長が決めたことで…」


松本「は…?」


教頭「私や校長は退学処分は免れないだろうと話していたんだ!しかし…ある生徒が校長のところへ来て横山の処分を軽くしてほしいって頼まれたらしくて…」


二宮「まさか…その説得に応じたってこと…?」


教頭「たまたま理事長が学校にいて…生徒の意見を受け入れたらしい…」


狛犬「何だよそれ…ふざけんなよ!!」


ガッ!!


狛犬「何で停学なんだよ?!あいつのせいでどれだけの人が傷ついたのか分かってるの?!」


優誠「おいやめろ!!教頭に当たっても仕方ねぇだろ!!」


教頭「ゲホッ…ゲホッ…俺だって納得いってない!!ああいう生徒を野放しにしておくとろくなことがないって…分かっている…!!」


教頭「でも…理事長の意見は絶対だ…あの人がシロだと言えば我々もそれに従うしかない…」


教頭「いくらここが不良高だって言われてるからって…何でも許されるべきではない…」


教頭「俺は悔しい…何もできない自分が腹立たしい…!!」


松本「教頭……」


聖輝「……。」


教頭先生はすごい真面目な人なんだろう…


悪いことした生徒は徹底的に罰する…


当たり前のことをしようと思っても、それができない立場にいるんだ…

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