新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第16章 豪鬼
松本「なぁ、2年の茶髪でリング型のピアスした奴見なかった?」
村上「茶髪でピアスした奴…あいつのことか?」
狛犬「あっ!涼野くん!松潤!」
聖輝「狛犬さん!」
松本「何か分かった?」
狛犬「ううん…誰も知らないって…」
村上「えらい可愛らしいあだ名がついてるねんな。」
狛犬「あれ?この人誰?」
聖輝「3年生の村上信五さん。」
狛犬「あっそうなんだ!俺2年の相葉雅紀!よろしくね!」
村上「あぁ、よろしく。」
聖輝「狛犬さん…その…大丈夫でしたか?」
狛犬「うん!胸ぐらとか掴まれたけどケガはしてないから!」
松本「やっぱり聞き込みは無駄だったか…」
聖輝「そうみたいですね…」
村上「聞き込みって、横山のことか?」
狛犬「うん!あいつを停学処分にするよう校長に直談判した奴が3年の中にいるかもって思って!」
村上「そうか。」
聖輝「結局見つかりませんでしたね…」
松本「まぁ初めから分かってたけどな。」
狛犬「うーん…あっ!村上くん何か知ってる?」
村上「いや、知らん。」
狛犬「そっかぁ…」
松本「そろそろ休み時間も終わるし教室戻るか。」
聖輝「そうですね…」
結局僕達は何一つ手がかりを掴むことはできなかった。