新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第16章 豪鬼
ケル『村上信五には近づくな。』
ケル『あいつに何言われたか知らないが、あいつはお前が思っている以上にいい奴じゃない。』
ケル『死にたくなかったらあいつと関わるな。』
聖輝「ケルベロスと村上さん…」
あの様子じゃケルベロスは村上さんのことを知っている…
しかもただの同級生じゃない…
2人は一体どういう関係なんだろう……
聖輝「……。」
「わぁぁーん!!」
聖輝「えっ?」
帰り道に通る公園の方から子どもの泣き声が聞こえてきた。
「チッ、うるせぇガキだな!!」
「おい!てめぇがちょろちょろしてたのが悪いんだぞ?」
「わぁぁーん!!せっかく…パパに買ってもらったのに…!!」
泣いている小学生の男の子にチンピラ3人が絡んでいた。
「大体てめぇがこれぶつけてきたのが悪いんだろうが!!」
「俺らは被害者なんだよ、被害者!!」
「ガキだからって手加減すると思うなよ?あぁ?!」
「わぁぁーん!!」
聖輝「どっどうしよう…!!」
男の子が泣いてる…でも相手はチンピラ…!!
聖輝「でっでも…見捨てる訳には…!!」
僕は勇気を振り絞って男の子とチンピラがいるところに向かった。