新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第17章 幼なじみ
次の日。
僕は優誠くんに昨日のことを話した。
優誠「へぇ…そんなことがあったんだな。」
聖輝「うん…もう一瞬で不良達をボコボコにして…」
優誠「さが高の奴?」
聖輝「多分…」
優誠「そうか…いやぁ、その辺の不良相手だったら一瞬で片づけられる奴結構いるからなぁ…」
聖輝「その人…豪鬼って名乗ってたよ?」
優誠「豪鬼?」
聖輝「うん…」
優誠「豪鬼か……」
聖輝「優誠くん、何か知ってるの?」
優誠「いや、そんな詳しくないけど…何か般若みたいな怖い顔してるんだろ?」
聖輝「そっそうそう!鬼のような恐ろしい顔してた!」
優誠「鬼のような顔…そこから豪鬼って名付けられたんだろうな。」
聖輝「あの顔は怖すぎるよ……」
化け物クラスだった…
優誠「なぁ聖輝、豪鬼って奴…ケンカの前か後に相手に何か一筆書かせてなかった?」
聖輝「一筆…あっうん!ボコボコにされた不良達に子どものラジコン壊したから弁償するって…」
優誠「やっぱりか…それが豪鬼の最大の特徴なんだよ。」
聖輝「特徴?」
優誠「豪鬼はケンカを仕掛ける相手に必ず一筆書かせる、まぁ条件は人それぞれだけど。」
優誠「誓約書には期日が書かれていて、その期日までに誓約書に書かれた内容に従わないと……」
聖輝「従わないと…?」
優誠「この世から消される。」
聖輝「けっ消される…?!」
優誠「あぁ…」
聖輝「そっ…そんな…約束守らなかったら…殺されるなんて…!!」
そんな恐ろしい人だったんだ……
優誠「そこなんだよ、俺が気になるところは。」
聖輝「えっ?」