新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第3章 さが高
そして、放課後…
聖輝「はぁ……」
今日も無事に終わった…
優誠「ルーキー!一緒に帰ろうぜ!」
聖輝「うん。」
僕は優誠くんと一緒に帰ることになった。
優誠「いやぁ…濃い1日だったな。」
聖輝「もう濃すぎるよ…」
優誠「さすがさが高…その辺の学校とは全然レベルが違うわ…」
聖輝「悪い意味でレベルが高すぎる…」
優誠「…なぁ、ルーキー…」
聖輝「なに?」
優誠「さっきの奴…ケルベロス…あいつは相当やばい奴だ…」
聖輝「うん…恐ろしい人だったね…」
優誠「俺さ、相手のあらゆる情報を得てから喧嘩ふっかけるようにしてるからさ…正直ケルベロスの存在は知ってた…」
優誠「ケルベロスは…さが高で2番目に強い…」
聖輝「2番目…?」
優誠「2番目って言われるとピンとこないかもしれねぇが…ケルベロスの強さはハンパない。」
優誠「さっきも見たけど、あれだけ騒いでた上級生達がケルベロスを見た瞬間に黙った…それがケルベロスの強さを表してる証拠だ。」
優誠「普段生徒会室に籠ってる奴が始業式に姿を現わすのも…何か意味があるんだろうな。」
聖輝「…ねぇ優誠くん…どうして…あの人はケルベロスって呼ばれてるの…?」
優誠「…ケルベロスは冥界の番人と呼ばれる化け物…」
優誠「はっきりとした名前の由来は分からないが…ケルベロスには忠誠を誓っている奴がいる…」
聖輝「忠誠…?」
優誠「あぁ、それこそさが高で最も強いと言われている…その名も……」
優誠「魔王。」