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渋谷「ケルベロスと魔王は繋がってる。ケルベロスがピンチの時は魔王が現れる。」


優誠「ということは…俺らがケルベロスの弱点を知ったら…ケルベロスからじゃなくて…魔王から仕打ちに合うってこと…？」


渋谷「せやな。」


聖輝「えっ？！僕達…殺されちゃうの？！」


渋谷「一瞬でな。」


優誠「まっマジかよ？！」


聖輝「ケルベロスと偽魔王…どういう関係なんですか…？」


渋谷「…お前ら…てっぺん潰す覚悟あるんか？」


優誠「てっぺん…？」


渋谷「面白半分であいつらのこと調べてるなら今すぐ手引け！」


聖輝「渋谷さん…」


優誠「…覚悟なら…ある。」


聖輝「えっ？」


優誠「最初はさ、こいつがてっぺん狙ってると思ってたんだ…自分の正体を隠して…」


優誠「でも…ただのひ弱な高校生だって分かった時…一度てっぺん狩りは諦めた…」


優誠「でも！こいつと一緒にいるとさ…学校の強者を間近で見ることが多くてさ…そりゃあ怖いって思うこともあったけど…」


優誠「こいつは数々の強者達と絡んでる…もしかしたら聖輝にはケンカ以外でてっぺんを潰せるかもしれない…」


優誠「まぁ、他の奴らがこんな話聞いたらバカにするのは当たり前だけど…俺は信じたい…聖輝の力を。」


聖輝「優誠くん…」


渋谷「お前はどない思ってるんや？」


聖輝「えっ…」


渋谷「お前の正直な気持ち、聞かせてくれるか。」


聖輝「僕は…僕は、てっぺん狩りなんて興味ないし…怖い…でも！人を傷つけることしかしないケルベロスや偽魔王が許せない…」


聖輝「新渡戸くんや苅田くん…他にも偽魔王やケルベロスの犠牲になった人達の為に…あの2人をそのままにしておく訳にはいかない！！」


聖輝「僕…ケンカしたことないし…メンチ切られるだけでビクビクしちゃうけど…偽魔王が支配するさが高を…失くしたい…」


聖輝「さが高は不良校だからケンカが日常茶飯事だけど…誰かの存在にビクビクしながら学校生活送るなんて…そんなの全然面白くない…」


聖輝「だから…僕…僕も…優誠くんと一緒に…支配されたさが高を潰したい！！」


渋谷「そうか……」


優誠「だよなぁ…このまま魔王に怯えながら学校生活送るのもごめんだし、ケンカ以外にてっぺん潰せる方法があるなら探そうぜ！」


聖輝「うん！」