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優誠「狂犬かぁ…知らねぇなぁ…」


聖輝「ねぇ…本当なのかな…」


優誠「何が？」


聖輝「いや、犬のように鋭い爪と牙を持ってるって…」


優誠「あぁ…そりゃあ大げさに言ってるだけだろ。」


聖輝「えっ？」


優誠「だってさ、実際に突然爪や牙が生えてくる訳じゃねぇし。」


聖輝「まぁ…そうだよね…」


優誠「初めて狂犬を目にした奴が大げさに言ってるだけ。」


聖輝「そっかぁ…」


優誠「でも、狂犬の存在は気になるな…」


聖輝「うん…」


優誠「よし！ルーキーによるてっぺん狩りの第1試合といきますか！」


聖輝「えっ？」


優誠「魔王に存在を知ってもらう為にも狂犬と殺り合うんだよ！」


聖輝「えぇっ？！無理だよ！！ケガしまくって学校通えなくなるよ！！」


優誠「いやいや、お前には秘めた力があるんだろ？」


優誠「その力を発揮して殺ればいい！」


聖輝「いや、力とか全然無いんだけど…」


優誠「大丈夫！俺がしっかりサポートしてやるから！」


聖輝「えっ、喧嘩するの？！」


優誠「いや、狂犬の情報を提供する！」


聖輝「えぇ…僕本当にやりたくないんだけど…」


優誠「任せとけって！狂犬の弱点見つけてくるから！」


聖輝「いや、僕もう本当に喧嘩は…」


優誠「よし！情報集めてくるわ！」


聖輝「あっ優誠くん？！」


走って行っちゃった…


聖輝「ハァ…平和な高校生活が遠のいていく…」


怖いことには巻き込まれたくないんだよ…