新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第4章 狂犬
優誠「ハァ…全然分からんかった…」
聖輝「テスト難しかったね…」
優誠「見たことない数学やら英語やらばっかりで頭痛いわ…」
聖輝「その…山吹学園って頭のいいところなの?」
優誠「あぁ、この辺じゃ有名な進学校だな。」
聖輝「へぇ…進学校の校長先生とさが高の校長先生が知り合いだなんて…」
優誠「世の中何がどう繋がってるか分からないな。」
聖輝「うん…」
ガラガラ…
「なぁ、あっちの校舎…すごいボロかったよな…」
「あぁ…あちこちに引っかき傷あったしなぁ…」
「誰か猛獣でも連れてきたとか?」
「まさか!ナイフかなんかじゃね?」
「いや、あの傷は爪痕だろ。」
優誠「あいつら、何の話してるんだ?」
聖輝「さぁ…」
「お前ら、それは間違いなく犬の仕業だな。」
「は?犬?」
「そう、さが高に潜む野犬。」
「何だそりゃ、ここ動物飼ってんの?」
「まさか!人間に決まってるだろ!」
「人間?」
「そう、犬のように鋭い爪と牙を持つと言われてる奴…その名も…狂犬。」
聖輝「狂犬……」
怖そうな名前だなぁ…