新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第20章 5syoku
聖輝「あの、二宮さんって…お医者さん目指してるんですか?」
二宮「医者?別に。」
聖輝「えっ、跡継がないんですか?」
二宮「跡って…俺は親と同じレールを走るほど真面目じゃねぇから。」
優誠「そもそもさが高にいる時点で脱線してるけどな。」
狛犬「でもさ、ニノってめちゃくちゃ頭いいんだよね〜」
二宮「お前がバカなだけ。」
狛犬「えぇっ?!」
優誠「あははっ!ニノって狛犬には当たりキツイよなぁ〜」
二宮「こいつバカだから。」
狛犬「はぁ?!バカとか言わないでよ!!」
聖輝「ふふ、お2人は仲良しさんなんですね。」
狛犬「うん!仲良しだよ!」
二宮「えっ?」
狛犬「えっ?そうだよね?」
二宮「さぁね。」
狛犬「えぇー?!」
優誠「あははっ!」
聖輝「……。」
優誠「あははっ…聖輝?どうした?」
聖輝「えっ?あっ、ううん、何でもない。」
狛犬「じゃあ俺達こっちだから、ばいばーい!」
優誠「おう、じゃあな!」
聖輝「さよなら。」
優誠「はぁ…別荘あるとかいいよなぁ…」
聖輝「そうだね…」
優誠「しかも小遣い5万とかありえねぇだろ!」
聖輝「そうだね…」
優誠「いいよなぁ…5万あったら遊び放題だし…」
聖輝「そうだね…」
優誠「って、さっきからぼーっとしてどうしたんだよ?」
聖輝「…だって…錦戸さんが気になるんだもん…」
優誠「ハァ…まだ気にしてるのかよ…明日しゃべりかけたらいいだろ?」
聖輝「そうだけど……ねぇ、錦戸さんも一緒に別荘誘えないかな?」
優誠「はぁ?!そりゃ無理だろ!あいつらがオッケーする訳がない。」
聖輝「でも、このままじゃ錦戸さんが悪人になっちゃうよ!」
優誠「気持ちは分かるけど…」
聖輝「僕、明日錦戸さんを誘って狛犬さん達を説得する!」
優誠「おっおい!聖輝!!」
狛犬さん達も錦戸さんの事情を知ったらきっと分かってくれるはず…