テキストサイズ

新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜

第20章 5syoku



小山「それで…その死神さんが…どうしたんですか?」


聖輝「…僕…ゴールデンウイークに狛犬さん達と遊びに行くんですけど…死神さん…錦戸さんも一緒に遊びたいなって思ってて…」


聖輝「でも…狛犬さん達が錦戸さんのこと良く思ってなくて……」


小山「そうですか…その狛犬くん達と錦戸くんの仲を取り持ちたいということですか?」


聖輝「そう!そうです!狛犬さん達に錦戸さんのこと話そうとしたんですけど…聞く耳を持ってくれなくて…」


小山「そうですか…それって原因は分かってるんですか?」


聖輝「…狛犬さんが…錦戸さんに刺されて…入院したんです…」


小山「刺された…?」


聖輝「錦戸さん…刃物で人を切りつけるので…それが狛犬さんのお腹に深く刺さって…」


小山「うーん…刺した相手と刺された相手…そう簡単に仲良しこよしって訳には…」


聖輝「やっぱりそうですよね…」


小山「接触させるだけでも危険ですね…」


聖輝「うーん…」


小山「無理に友達同士をくっつける必要はないと思いますよ。」


聖輝「えっ?」


小山「人には相性ってものがあるので…全ての人が仲良しこよしっていう訳にはいきません。」


小山「なので…涼野くん自身が彼らのことをそれぞれ大切な友達として接することが大事だと思います。」


聖輝「小山さん……」


小山「…そろそろチャイム鳴りますね。」


聖輝「えっ?」


キーンコーンカーンコーン


聖輝「って、もう鳴ってるじゃないですか!!急がないと!!」


小山「あっはい…」


聖輝「あっあの、ありがとうございました!!」


小山「いえ……」


僕は猛ダッシュで教室に戻った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ