新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第20章 5syoku
聖輝「ハァ……」
「あの……」
聖輝「ハァ……」
「すいません……」
聖輝「ハァ……」
「すいません!!」
聖輝「ひゃあっ?!えっ?」
小山「こんにちは…」
聖輝「こっ小山さん!驚かさないでくださいよ!!」
小山「いっいや、さっきから声をかけていたのですが…」
聖輝「えっ?あっすっすみません!」
小山「いえ…何か悩んでるんですか?」
聖輝「あっ…はい…」
小山「そうですか…僕でよかったら聞きますけど…?」
聖輝「あの…死神って…知っていますか?」
小山「死神?それは…大きい鎌を持った黒い人のことですか?」
聖輝「あっいや、その死神じゃなくて…さが高の死神です。」
小山「さが高の死神……いえ…」
聖輝「あの…さが高の死神っていうのは…大安の日に不良狩りっていって…刃物を使って生徒達を切りつけている人のことなんですけど…」
小山「そうですか…」
聖輝「その人…表ではこんなことしてるんですけど…実はものすごく苦労している人で…」
聖輝「いろんなことがあって…家族を失っているんです…」
小山「家族を…ということは…孤児なんですか?」
聖輝「はい…」
小山「そうですか…この年で孤児なんて…寂しいですね…」
聖輝「そうですね…」