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新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜

第20章 5syoku



二宮「俺さ…医者の息子だから親から医者になれって言われてて…」


二宮「小さい頃からたくさん習い事させられて…周りは公園で楽しく遊んでいても俺だけはずっと家で勉強させられていた。」


二宮「最初は親の期待に応える為に頑張っていた…ここに引っ越ししてくるまでは。」


二宮「ここに来て、相葉さんと潤くんと出会って…自分のやりたいように生きてる2人の姿見てると…俺、何してるんだろって思えてきて…」


二宮「だから…親の言いなりにはならないって…反発してさが高に来た。」


聖輝「そうだったんですか…」


二宮「高校卒業したら、俺は親と縁を切る。」


聖輝「えっ?!」


二宮「そういう約束になってるんだよ、親も大学病院の院長って立場があるから。」


聖輝「そっそんな…寂しくないんですか…?」


二宮「別に、昔からひとりぼっちだったから。」


聖輝「でも…縁を切るなんて…」


二宮「いいんだよ、金は貰えるから。」


聖輝「……。」


お金持ちって誰でも幸せだと思っていた。


何でも好きなもの買えて、美味しいものが食べられて、苦労なんてこれっぽっちもないと思っていた。


でも、それは外見だけしか見えていなくて、中身をじっくり見たら、僕達の知らない苦労や悩みが隠れている。


二宮さんだって、顔には出さないけど、きっと他にもいろいろ悩んでいるはず。


何か力になってあげたいなぁ……

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