新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第20章 5syoku
聖輝「こっ狛犬さん!?」
狛犬「涼野くんがまだ片付けやってるって聞いて…えっ?!血出てるじゃん!!」
聖輝「あっこれは…」
狛犬「大丈夫?!ちょっと待ってて!!」
ビリビリッ!!
聖輝「えっ?!」
狛犬「ちょっと腕貸して。」
聖輝「はっはい…」
狛犬さんは自分のシャツを手で破って、包帯代わりとして僕の手首に巻いてくれた。
狛犬「…よし!これで大丈夫!」
聖輝「あっあの…シャツが…!!」
狛犬「あぁ、いいのいいの!気にしないで!」
聖輝「でも…」
狛犬「それより手首大丈夫?」
聖輝「はっはい…」
狛犬「よかったぁ…あっ、これ俺が洗うから座ってて!」
聖輝「えっでも…僕じゃんけん負けたから…」
狛犬「いいのいいの!それに涼野くんケガしてるし。」
ゴシゴシッ!
狛犬「俺結構力あるからこういう汚れ取るの得意なんだ〜」
聖輝「狛犬さん…」
狛犬「あははっ、これは結構手強いね〜」
狛犬さんって…本当に優しい人…
僕なんかの為にシャツを破って…
僕の代わりに洗い物してくれて…
こんなことしてくるから…気になるんだよ…
抱いちゃいけない気持ちが…強くなっていく……