新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第4章 狂犬
聖輝「初めて…狛犬さんが狂犬だって知って…その姿を見た時は…すごく恐ろしくて怖かったです…」
聖輝「でも…そんな姿でも…僕を傷つけるどころか…守ってくれました…」
聖輝「初めて会った時と変わらず…僕のことを守ってくれました…」
聖輝「確かに、周りからは狂犬って呼ばれてるかもしれませんが…少なくとも僕にとっては…頼れる先輩です!」
狛犬「涼野くん…」
聖輝「狛犬さん…これからも、僕と友達でいてくれませんか?」
狛犬「…いいの…?」
聖輝「もちろんです!」
狛犬「…ありがとう…涼野くん……」
僕は狛犬さんと握手をし、改めて友情を誓った。
狛犬「ごめんね、怖い思いさせちゃって…」
聖輝「まぁ…確かに怖かったですけど…これがさが高なんだなって分かりました。」
狛犬「…涼野くんは…どうしてさが高に来たの?」
聖輝「…元暴走族だった叔父さんに勧められて…」
狛犬「そうなんだ…」
聖輝「怖いことだらけですけど…でも…こうして狛犬さんと出会えて…さが高に来て良かったなって思いました。」
狛犬「そっか…」
聖輝「僕、喧嘩はめちゃくちゃ弱いですけど…これからはクラスメイトや先輩、先生達と全力でぶつかっていこうと思います。」
聖輝「さが高の生徒として…」
狛犬「そっか…よし!俺も全力でぶつかる!」
ドンッ!!
聖輝「うわぁっ?!」
狛犬「えへへっ!」
聖輝「やったな〜!えいっ!!」
ドンッ!
狛犬「おぉっ!強いね〜!」
聖輝「あははっ!」
お父さん…お母さん…
さが高はとても恐ろしいところだけど…
こんな僕でも友達だって想ってくれる人がいる…
だから…僕…
全力で学校生活を楽しんでみるよ……