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新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜

第21章 夏の思い出



聖輝「あの、松本さん。」


松本「なに?」


聖輝「いや、別荘に着いたら何が始まるのかなって思って…」


松本「あぁ、そろそろかな?」


優誠「何だよ、一体…」


ヒュ〜……


ドォーンッ!!


聖輝「わぁ…すごい…!!」


優誠「すげぇ!!花火丸見えじゃん!!」


松本「ここすげぇ穴場スポットなんだよな。」


狛犬「あははっ!毎年ここから花火見てるよね〜!」


二宮「たまたま建てた場所がすげぇ穴場スポットになった。」


聖輝「すっすごいですね!」


ヒュ〜……


ドォーンッ!!


聖輝「わぁ…綺麗……」


狛犬「本当に綺麗だねぇ…」


優誠「打ち上げ花火とか久々に見たかも。」


松本「そうなの?」


優誠「ほら、花火っていったらあれっしょ!手で持つやつ!」


二宮「あぁ、遊びの方ね。」


優誠「そうそう!そっちばっかやってるからさ…打ち上げ花火見る機会とか全然ないんだよな…」


聖輝「僕もお祭りは行くけど花火見るの久しぶりかも…」


狛犬「そうなんだ〜!」


松本「花火っていいよな、見てて癒される……」


二宮「そう?」


松本「癒されない?」


二宮「別に、何とも。」


優誠「はぁ…お前って本当冷めてるよな。」


二宮「冷めていて結構です。」


狛犬「まぁまぁ、人それぞれだって!」


ヒュ〜……


ドォーンッ!!


聖輝「きゃあ〜!あの花火ひまわりみたいでしたよ!」


狛犬「見た見た!すごいね!」


聖輝「はい!!」


ヒュ〜……


ドォーンッ!!


ヒュ〜……


ドォーンッ!!


僕は花火に釘付けだった。


田舎に住んでいた僕にとって、夜空の花火を見るのは実に新鮮だった。


お父さんとお母さんにも見せてあげたかったな……

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