テキストサイズ

新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜

第5章 カメレオン



ある日の放課後。


僕は学校の近くのスーパーで買い物しにやってきた。


聖輝「えっと、ゴミ袋と洗剤と…あっ、サランラップも買わないと!」


買い物メモを片手に僕はカートを押した。


聖輝「よし、これで全部揃った。」


僕はレジの方へ向かった。


聖輝「今日晩御飯何にしようかな…」


「おいジジィ!そこどけよ!」


聖輝「えっ?」


隣のレジを見るとさが高の制服を着た生徒達がおじいさんに絡んでいた。


お爺「なっ何するんじゃ?!」


「俺達急いでるから順番変われよ!」


「そうそう!ジジィみたいにノロノロしてる暇ねぇっつーの!」


お爺「ちょっ…」


聖輝「……。」


おじいさんが困ってる…


お年寄りをいじめるなんて…


「おら!さっさとどけ!」


お爺「うわぁっ?!」


ドンッ!!


お爺「痛た…」


「ふん!のろまが!」


「おい、さっさと会計しろや!」


店員「はっはい……」


聖輝「……。」


怖い…関わりたくない…


でも…お爺さんが…!!


聖輝「だっ、大丈夫ですか?!」


お爺「痛た…すまないね…」


聖輝「いえ……あっ、あの!!」


「あ?何だよ?」


聖輝「あっあの…じゅっ順番抜かしは…良くないと思います…」


「あ?」


聖輝「っ…そっそれに…おじいさん突き飛ばして…やってる事が…むっ無茶苦茶ですよ!」


「何だテメェ?」


ガッ!!


聖輝「ゔっ…?!」


「何生意気な口聞いてんの?」


ドサッ!!


聖輝「痛っ?!」


「ったく、何やってんだよ!」


「悪い悪い!このガキがちょっかいかけてきてさ。」


お爺「きっきみ…大丈夫かい…?」


聖輝「はっはい…」


「何かお前ムカつくから殺すわ。」


ガッ!!


聖輝「…っ…?!」


ビュンッ!!


ガシッ


「なっ…?!」


聖輝「…っ…あっあれ…?」


顔を上げると、1人の男性が殴りかかる拳を掴んでいた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ