新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第22章 御曹司の疑惑
次の日。
僕は学校帰りにZEBRAに寄って綺麗な服を選んでいた。
聖輝「どれがいいかなぁ…」
「お客様、ワンピースをお探しですか?」
聖輝「えっと…おしゃれなお店でお食事する約束をしていまして…」
「なるほど、それでしたら…こちらはいかがですか?」
店員さんに紹介されたのは真っ白のワンピースだった。
「こちら、ガーリーかつエレガントな雰囲気で大変人気なものとなっております。」
聖輝「おぉ…でも……」
「お気に召されませんでした?」
聖輝「あっいえ、可愛いんですけど…」
ここに来る前、同じ服着ていた人を2.3人見かけたから……
聖輝「あの、もう少し…暗めの色とかありませんか?」
「暗めの色ですか?」
聖輝「はい、例えば…黒とか…」
「黒ですか…あっ、少々お待ちください。」
聖輝「はい。」
「それでしたら、こちらはどうですか?」
店員さんが持って来てくれた洋服は大人の女性が着るようなワンピースだった。
聖輝「おぉ…」
「こちら、限定品でエレガントな仕上がりになっています。」
聖輝「可愛い……」
「お客様のように、お肌が白い方が着られると更に上品さが増しますよ?」
聖輝「着てみてもいいですか?」
「もちろんです、こちらへどうぞ。」
僕は試着室に入り、ワンピースを着た。