新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第22章 御曹司の疑惑
聖輝「……。」
もうすぐしたら約束の時間だ…
聖輝「男だってバレない…よね?」
僕は念入りにチェックをして、櫻井様からの連絡を待った。
〜♪♪♪
聖輝「あっ、櫻井様だ。」
ピッ
聖輝「はい、もしもし。」
櫻井『聖子ちゃん?今下に着いたから降りてきて。』
聖輝「はい、分かりました。」
僕は電話を終えると、支度をして家を出た。
聖輝「えっと…あっ…」
櫻井「聖子ちゃん!」
聖輝「櫻井さ」
ギュウゥ…
櫻井「会いたかった…」
聖輝「さっ櫻井様…」
櫻井「聖子ちゃん、櫻井様じゃなくて?」
聖輝「あっ…翔くん…」
櫻井「聖子ちゃん…」
聖輝「翔くん…ここじゃ恥ずかしいです…」
櫻井「ごめん…聖子ちゃん見たらつい…行こっか。」
聖輝「はい。」
ガチャッ
櫻井「どうぞ。」
聖輝「ありがとうございます。」
どうしよ…何か変に緊張してきた…
久しぶりに会うからかな…
ガチャッ
櫻井「よいしょっと。」
聖輝「あっあの、翔く」
カチャッ
聖輝「聖子ちゃん…」
聖輝「んっ…?!」
僕のシートベルトが外され、唇を奪われた。
聖輝「んっ…クチュ…ふぁっん…」
櫻井「クチュ…んっ…ちゅぱっ…」
聖輝「んんっ…はぁん…クチュ…」
櫻井「クチュ…クチュ…んっ…はぁ…聖子ちゃん…」
聖輝「んっ…翔くん……」
櫻井「聖子ちゃん…好きだよ…」
聖輝「翔くん……」
『好きだよ』
その気持ちは嬉しいのに……
その気持ちに答えられないなんて……
櫻井「…そろそろ行こっか。」
聖輝「はい…」
僕達は予約したレストランに向かった。