新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第22章 御曹司の疑惑
櫻井「聖子ちゃん…」
聖輝「はい。」
櫻井「…俺さ、聖子ちゃんと電話してからいろいろと考えたんだ。」
櫻井「どうアプローチしていけば聖子ちゃんを振り向かせることができるのかって…」
聖輝「えっ?」
櫻井「美味しいご飯をご馳走しても…聖子ちゃんが好きなお店に一緒に行っても…特別な場所に連れて行っても…聖子ちゃんは全く変わらない…」
櫻井「もしかして俺…嫌われてるんじゃないかって思ったり…」
聖輝「そっ、そんなことありません!翔くんは私の為にいろいろとしてくれて…一緒にいてすごく楽しいです!」
櫻井「だったら…どうして…俺の告白を受け入れてくれないの…?」
聖輝「それは……」
櫻井「嫌ならハッキリと嫌って言ってくれた方が俺も気持ち吹っ切れるし、聖子ちゃんも気が楽になると思うけど…」
聖輝「……。」
櫻井「…もしかして…聖子ちゃんが抱えている秘密と関係してるの…?」
聖輝「…はい……」
櫻井「…聖子ちゃん…その秘密…俺に話してくれないかな?」
聖輝「えっ…?」
櫻井「そろそろ限界っていうか…聖子ちゃんの全てを知りたいんだ。」
櫻井「俺は、聖子ちゃんを受け入れる覚悟はできているから。」
聖輝「翔…くん……」
櫻井「……。」
聖輝「……一週間…時間をくれませんか…?」
櫻井「一週間…」
聖輝「一週間考えて…覚悟ができたら…お話します……」
櫻井「……分かった…」
聖輝「……。」
そろそろ…翔くんと本気で向き合わないとな…