新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第6章 FULL MOON
若井「おぉ〜!いいよ〜!」
聖輝「はっはぁ…」
僕は今何故かメイド服を身につけている。
白とピンクのメルヘンチックなやつで、頭には白のフリフリのカチューシャ。
そしてピンクのシューズに白のニーハイ。
おまけに二つ結びのカツラも被っている。
まるでロリータファッションをしているような気分だった。
若井「可愛いよ!もう女の子にしか見えない!」
聖輝「はっはぁ…」
何で女装なんて……
若井「これからお客様入ってくるから、それで接客よろしくね!」
聖輝「接客って…えっ?!」
カランカラン…
「おはようございまーす。」
お店の方に可愛い女の子達が次々と入ってきた。
若井「おはよ〜ちょうど良いところに来たね。紹介しよう、今日新しく入ってきた子ね。」
「えぇ〜超可愛い♡」
「肌しろ〜い♡」
「よろしくね〜」
聖輝「あっはっはい…よろしくお願いします…」
「店長、この子の名前は?」
若井「そうだなぁ…きみ、決めて。」
聖輝「えっ?」
若井「源氏名だよ源氏名!そのままの名前がいいならそれ付けたらいいし。」
聖輝「そっそのままはちょっと…!!」
若井「だったら付けて。」
聖輝「えっ…えっと…えっと…」
涼野聖輝……聖輝……聖……
聖輝「せっ…聖子…です…」
「えっ?聖子ちゃん?」
「やだぁ〜可愛い♡」
「よろしくね、聖子ちゃん。」
聖輝「はっはい…」
若井「よーし!もうすぐしたら開店するからみんな急いで!」
「「「「「は〜い。」」」」」
聖輝「……。」
早く10万貯めて辞めよう…