テキストサイズ

新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜

第6章 FULL MOON



「いらっしゃいませ〜」


「お待ちしてました、ご主人様♡」


「今日は何して遊んでくれるんですか〜?」


聖輝「……。」


メイド喫茶…恐ろしい…


アルバイトの女の子達が各テーブルについてお客様にベタベタくっつきながら接客してる…


これはもはやキャバクラと一緒なんじゃ…


若井「聖子ちゃん。」


ポンッ


聖輝「はっはい!?」


若井「このお店はね、分かりやすく言うとメイド喫茶。」


聖輝「メイド喫茶…」


若井「って言っても、世間一般のメイド喫茶とは違って、お客様との距離が近いんだ。」


聖輝「あっあの…これって…キャバクラですか…?」


若井「そう捉える人もいるけど、キャバクラと違うところはお酒の提供が制限されていることと指名料がないところ。」


聖輝「お酒の制限って…何ですか?」


若井「この名札のプレート、聖子ちゃんは黄色でしょ?」


聖輝「はい…」


若井「中には…ほら、赤やピンクのプレートの人がいる。」


聖輝「本当だ…」


若井「これは色によってどこまでオッケーなのか表してるんだ。」


若井「黄色は高校生、つまりお酒の提供は禁止、指名できる時間は21時半まで。」


若井「ピンクは18〜19歳、お酒の提供は禁止されてるけど、指名できる時間は23時半まで。」


若井「そして赤は20歳以上、これはお酒もオッケーで指名できる時間も23時半まで。」


聖輝「なるほど…お客様はプレートの色によって女の子を選んでいるんですね。」


若井「うん、1番人気あるのは赤プレートなんだけどね。」


聖輝「なるほど…」


若井「ちなみに営業時間は朝の10時から15時、夜は18時から24時まで、火曜日が定休日。」


若井「だから、金土日辺りが稼ぎ時だと思うよ。」


聖輝「そうですか…」


キャバクラとは違うのは分かったけど…


やっぱりこの格好で接客するのはなぁ…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ