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若井「いらっしゃいませ、櫻井様！」


櫻井「どう？景気は？」


若井「はい！もぉ櫻井様のおかげで右肩上がりでございます！」


櫻井「ははっ、それはよかった。」


聖輝「……。」


あの人誰だろう…


店長も急に腰が低くなってるし…


「聖子ちゃん。」


聖輝「あっはい！」


僕は近くにいたボーイさんに声をかけられた。


黒服「あの人ね、このお店のオーナーの櫻井翔様。」


聖輝「おっオーナー…？」


黒服「そう、櫻井財閥の御曹司。」


聖輝「えっ？！」


櫻井財閥って…あの超有名な…？


櫻井財閥とは、世界各国であらゆる事業を展開しているという日本一有名な大財閥。


黒服「たまにお店の偵察をしに来る時があるから、櫻井様が来たらお店一同でお出迎えするのがお店のしきたりなんだ。」


聖輝「なっなるほど…」


だから店長…あんなにペコペコしてるんだ…


黒服「あの人、見た目はすごく優しいけど仕事に関してはかなりのやり手だから…櫻井様の機嫌によってはこのお店もそうだし、僕達の給料も左右される。」


聖輝「そっそんな…！？」


黒服「聖子ちゃん今日初めてだからいいけど、次からは櫻井様が来店したら必ず挨拶して。」


聖輝「わっ分かりました…」


若井「櫻井様。本日はどうされますか？」


櫻井「そうだな…時間あるからゆっくりしていくよ。」


若井「分かりました！女の子わんさか付けますから！」


櫻井「ははっ、よろしく。」


櫻井という男の人は店長と共に奥の部屋へと消えていった。


黒服「はぁ…何回見ても緊張するなぁ…」


聖輝「……。」


櫻井財閥の御曹司……


どんな人なんだろう……


若井「聖子ちゃん、ちょっといい？」


聖輝「はっはい！」


僕は店長に呼ばれお店の奥へと入った。