テキストサイズ

新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜

第7章 死神



聖輝「…ふわぁ〜……」


優誠「何だよ、すげぇあくび。」


聖輝「昨日寝るのが遅くなって…」


10万円を貯める為に始めた掛け持ちのバイト。


夜遅くまでお店にいて、家に帰ってからも片付けや用事をしていたらいつの間にか12時回っていた。


優誠「あれか、てっぺん狩りの作戦を練ってたとか?」


聖輝「いや、家の用事をしていただけで…」


優誠「何だよ、ちょっとはてっぺん狩りのこと考えろよ!」


聖輝「いやいや、僕はてっぺん狩りとかしないから…」


優誠「ハァ…いつになったら本性表してくれるんだよ…」


聖輝「えっ?」


優誠「俺達友達だろ?友達の前くらい本性見せてくれよ!」


聖輝「いやっ…これが本性だよ…?」


優誠「ハァ…何かこう…ビッグイベント起きねぇかなぁ…」


聖輝「ビッグイベント……」


できたら平和な日々が続いてほしい…


「ゔわぁぁーっ??!」


聖輝「??!」


優誠「なっ何だ?!」


上の階から悲鳴が聞こえてきた。


「ハァ…ハァ…助け…て……」


ゴロゴロッ!!


階段から1人の生徒が転げ落ちてきた。


聖輝「だっ大丈夫ですか?!」


「…っ……」


優誠「…血…?」


よく見ると身体中あちこちに切り傷があった。


聖輝「ひっ…ひぃっ?!」


優誠「この傷跡…まさか…!?」


聖輝「あっあの…大丈夫ですか…?!」


「…っ……み……」


聖輝「えっ…?」


「死…神…には…気を…つけろ……」


優誠「死神…?!」


聖輝「死神……」


何それ…どういう意味だろう…


聖輝「あっあの、今すぐ救急車を」


「はいはいちょっとごめんなさいね。」


聖輝「えっ…?」


後ろから白衣を着た男の人が現れた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ