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新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜

第7章 死神



「あーあ…錦戸くんったらまーた殺っちゃったか…」


優誠「は?錦戸くん?」


「お?きみ達!無事だったか!」


聖輝「はっはい……」


優誠「えっと…おっさん誰?」


北島「おっさんって…私はこの学校の保健医の北島修だ!」


聖輝「えっ?保健室の先生…?」


北島「そうだ!まったく…この学校に来てから仕事がドッと増えたわ…」


優誠「もしかして…こいつを手当てするのか…?」


北島「もちろん、上の階にいる子達もね。」


聖輝「上の階…?」


北島「見てきてごらん、すごいことになってるはずだから。」


優誠「すごいこと…?」


僕達は北島先生に言われた通り、上の階に行った。


すると…


優誠「なっ?!」


聖輝「えっ…?!」


僕達が目にしたのは先程の生徒と同じように無数の生徒達が身体を切り刻まれて倒れていた。


聖輝「なっ…何これ…?!」


優誠「…全員切り傷がある……」


北島「ふぅ…やっぱりこうなってたのね…」


聖輝「先生……」


北島「とりあえず、一人ひとり傷の手当てするから君達も手伝ってくれ!」


優誠「えっ、全員手当てすんの…?」


北島「当たり前だろ!私はここの保健医なんだから。」


聖輝「あの…救急車呼んだ方が…」


北島「いや、大丈夫。血は出てるけど深くないから。」


聖輝「そっ…そうですか…」


北島「ということで、君たち!これで端っこから手当てしていってくれ!」


優誠「はぁ?!何で俺達がそんなことしなきゃいけねぇんだよ?!」


北島「だって〜タジー一人じゃしんどいんだもん。」


聖輝「はっはぁ……」


優誠「キモ…おっさんがぶりっ子すんなよ…」


北島「いいから!!ほらさっさと動く!!」


聖輝「はっはい!」


優誠「ハァ…マジかよ……」


僕達は保健医の北島先生に強制的にケガの手当てを手伝わされた。

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