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美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~

第20章 かき氷と欲望

アップにした髪から
のぞくうなじは
白く
か細く

薄めに施された化粧のせいで
唇は
なまめかしく煌めき

長めの睫毛が伏せられるたびに
色気がさした

藤色の生地に咲く朝顔は
夏目の魅力を最大限に引き立てていた

こんなに
美しい女だったのか

今すぐにでも抱きたい
俺の下半身が叫んでいる

だが
夏目を俺のものだと
見せびらかしてから
食うのも悪くない

「お前にしちゃぁ、上出来だ
ほら、行くぞ」

俺は
夏目の手を引き
意気揚々と祭りへと
連れ出したのだった。

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