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美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~

第20章 かき氷と欲望

花火も終わり
祭りも帰る人々で
ごった返す中

「なぁ、夏目…
これ食えよ」

俺は
どうしても気になって
仕方なかったものを
夏目に渡す

食べやすいように
座れる場所を探し

俺はわざと
夏目と向かい合って座った

「わぁ、おいしそう!!
こんなにオッキなフランクフルト
見たことないです!」

「だろ?
フランクフルトにもマナーが必要だ
 
正しい食べ方があるから
よく聞けよ」

「はい!」

純粋な夏目は
疑うことを知らずに
俺の真似をする

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