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美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~

第20章 かき氷と欲望

「まずは、すぐに噛んではいけない
下から上に向かって
 
ケチャップやマスタードを
舐め取るんだ」

「はぃ…
ンン…レロレロ
 
ペロペロ……チュッちゅう~
こうですかぁ?」

「そうそう…
次に、咥えて口を上下にスライドさせる
 
それをしながら俺を見るんだ」

「はっハイ……
 
チュプ…ンンッ…ジュプジュプジュプ
 
できてまふかぁ?」

「エッロ……」

「えっ!?」

「お前…誘ってんの?(笑)」

さすがに
鈍感な夏目でも
気遣いたらしい

顔を真っ赤にして
怒っている

そんな表情さえ
今は腰にクル

「なぁ、夏目…
さっきの家に帰ったら
 
俺にもしろよ」

夏目の耳元で囁く

茹でダコのように
更に
顔を真っ赤にさせた
夏目は

恥ずかしそうに
浴衣の裾をギュッと握り締め

小さく頷いた

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