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美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~

第6章 月夜の狼

「おぃ、鈍感女
何でお前が泣いてるんだよ…」

「これからは
独りで泣いてはダメです!!
 
眠れない夜は、私を起こせばいい
 
寂しくて不安な気持ちを
押し殺さないで...
 
夏目がずっと
要様が安心するまで
抱きしめていますから!!」

「………
今日のお前、
優しくて怖ぇー……」

そう言って
要様は
私をぎゅっと抱きしめました

そして
ゆっくり身体を離したかと思うと 

今にも泣きそうな瞳で
真っ直ぐ私を見つめてきました。

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