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美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~

第6章 月夜の狼

月明かりに照らされ
それはそれは
美しく
切なく

視線を外すことさえ許されない
真摯な眼差しでした

「夏目…
お前は、俺だけのものだ
 
どこにも行くなよ...
 
さっき言ったこと
忘れたら許さないからな。」

グッと身体を引き寄せられ
唇が重なりました

人生で3度目のキス

優しく啄むように
何度も何度も角度を変えられ
キスの嵐が降ってきます

「…ンンッ////

要様ぁ……こういうキスもあるのですね…
 
夏目は、
要様の激しいキスしか知らないので

……何だか、不思議な気持ちです//」

「お前は、どっちのキスが好きなんだ?」

要様の両手が
私の頬を包み込みます

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