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歪んだ僕らの

第1章 壊れた日

僕は止めることも、逃げ出すことも出来なかった。

ずっとずっとその地獄のような出来事を少し空いたドアの隙間から眺めていた。

そうしたらやがて

「…ッ何発目かわかんねぇけど、出すぞ」

「や…イヤアアァッ!!!」

泣き叫ぶ彼女に輝咲が欲を吐き出していた。

わかばちゃんはそのまま床に倒れ込み、意識が朦朧としているのか、荒い息をしたまま動かなかった。

反対に輝咲は汗を袖で拭きながら乱れた制服を直すと僕がいる方のドアに近づいてきた。


…あ、この場を離れないと。


そう思ったのも遅く、ドアが開き、輝咲が出てきた。

目の前にいる僕を見て一瞬目を見開いたが、すぐに軽蔑と優越感のある目に変わった。

「悪かったな、先に若葉の処女は貰っちゃったわ。俺のお古で良ければ、ドーゾ」

「…っ…」

馬鹿にしたようにそう言うと輝咲は去っていった。

僕にはそんなことできる勇気なんてない。それを分かっていてああいう輝咲にとてつもなく腹が立った。

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