テキストサイズ

歪んだ僕らの

第2章 狂気的な愛


お互いの吐息が分かるほど近づいた時、思い切り胸を押された。

驚いて目を開ければ、わかばちゃんがさっきよりも怯えた目で僕を見ている。

なんで…?

「さっきからあおちゃん何言ってるの…あおちゃんだって、きーくんと同じことしたくせに…!」

震えながらもその目には怒りが見えた。

なんで、怒っているんだろう。

「結果的にはそうだけど…僕となら大丈夫だよね?」

「な…に、言ってるの…?」

「だって、わかばちゃんも僕と同じ気持ちでしょ?アイツとは嫌だろうけど両想いの僕となら嫌じゃないよね」

「…っあおちゃん、おかしいよ!」

僕がおかしい?

なんで?

今日は珍しくわかばちゃんが優しくない。いつも僕には優しいのに。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ