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歪んだ僕らの

第4章 躾


「ぁ…そ、それ…は…」

気まずそうに俯くわかばちゃん。

はは、僕にこんなこと言われるなんて思いもしなかったんだろうな。

僕のせいで動揺しているわかばちゃんに内心歓喜しながらそれを抑えてベットにしゃがむ。

「…でも、本当に僕のモノになるんだったら助けてあげるよ」

「え…?」

「これからずっと僕だけを見て僕にだけ愛を誓って、僕の愛を受け止めて。そしたら輝咲からも助けてあげる」

うっすらとわかばちゃんの頬に見える痣に撫でるように触れる。

「僕はこんなことしないし、ただずーっと愛し合いたいだけ。悪い話じゃないでしょ?」

「あおちゃ…」

揺らぐわかばちゃんの目を見て口角を上げながら立ち上がる。

「じゃあ僕は行くよ。いつでも待ってるから」

「ぁ…まっ…」

わかばちゃんの声を聞こえないふりをして保健室から出る。

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