無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「はい、あーん」

「…んっ、美味しい！」

ふわりと笑うわかばちゃんに僕も連られて微笑む。

苺のケーキを頬張るわかばちゃんを見ながら、僕にも頂戴と強請る。

一瞬の間を置いてからわかばちゃんが照れ臭そうにあーんと僕にケーキを差し出した。

「うん、こっちも美味しいね」

正直ケーキなんてどうでもいいけど、わかばちゃんといるだけでとても幸せな気持ちになれる。

「わかばちゃん、次どこ行こうか？近くにわかばちゃんの好きなブランドのショップあるからそこにでも行く？」

「え、いいよ！私、お金持ってないし…ここだってアオちゃんに奢って貰って申し訳ないよ」

「ふふ、気にしないで良いんだよ？だって僕達、付き合ってるんだから。」

「っ…そ、そうだね…じゃあ甘えちゃおうかな」

そう言って笑うわかばちゃんを抱き締めたくて堪らない。

嗚呼、わかばちゃんが僕の彼女だなんて。

やっと、やっとだ。