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放課後は、ヒミツの待ち合わせ。(R18)

第9章 先輩と傷跡

「ああっ、すみく、ん、ああっ、あああっ!」


「ん、く……。やば……。色葉の中、ずっとビクビクしてる……。大丈夫? 休む?」



心配そうな目があたしを見下ろしている。

そんな顔が見たいんじゃないの。


あたしに夢中な澄くんが見たいの。


それしか要らない。


「……止めないで……。もっと、きもちくして……上書きして、塗りつぶして……澄くんが、」



澄くんがごくっと唾を飲み込んだのがわかった。


「……っ、バカ色葉。それ以上煽んないで。優しくできなくなるから」


あたしの腰を浮かすように持ち上げ、打ち付ける腰は激しさを増していく。


なに、これ?

鳥肌が一気に身体中をめぐり、ふわふわした快感が下から上へと突き上げる。


「はぁ、んっ。あぁっ! あ! あぁんっ!」


澄くんがナカで動くたびに、あたしは声を上げ何度も絶頂に至った。


「色葉っ……」



快感に歪む表情。あたしを見る熱い目。


「あ、……好、きっ」


たった一回言ってしまった「好き」の言葉。


それは、聞こえたか聞こえなかったかわからない。



でも、「好き」なんて澄くんから返ってくることはなかった。

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