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放課後は、ヒミツの待ち合わせ。(R18)

第9章 先輩と傷跡

翌日から青井先輩は学校に来なくなって、謎に包まれたまま自主退学をしたと噂で聞いた。



あたしと澄くんはこの日から、ただの一度も放課後の約束を交わすこともなく。



――「姫路さん」と、クラスメイトとして呼ばれたことさえ遠い記憶のように感じる。



教室で目が合えば、あたしより先に逸らすのは彼。



「……」



うずくように胸が痛くなる。


先輩に抱かれかけたあの日あたしは、



澄くんのセックスをしたい対象から、外れてしまったんだろう。


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