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放課後は、ヒミツの待ち合わせ。(R18)

第3章 ハジマリの日

「いいよ。そうやって堪えてなよ」


いじわるな声色、妖しい薄茶色の瞳。


「……我慢、できるもんならね?」


そう続けた小笠原くんの手が、胸元を隠していたブラを上にずらして。


「……! きゃっ」


反射的に体を隠そうとしたあたしの両腕は、力強い片手に捕らわれてしまった。



頭の上でつるされるように腕は彼の片手に縛られて。



かぁっと血液が沸騰したみたいに体が熱くなる。



だって……小笠原くんの視線の先には。



なにもつけていないあたしの胸があらわになっているんだから。



「見な、いで……っ」


「……すげぇ綺麗」


「や……っ」


「こんなの……興奮するんだけど」


小笠原くんはそう呟いて、あたしを押さえつけていない方の手で、感触を楽しみはじめた。



溢れかえりそうな羞恥心。


息がどんどん乱れていく。



「……っん、あっ」



やだ。声が……。


もう一度唇をかみしめて、顔をそむけた。



「どこみてんの? ……その余裕ない顔、俺にちゃんと見せて」



そして彼は耳もとにわざと声を落とした。



「――声、我慢できるといいね?」



その妖艶な目と視線が合った瞬間だった。



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