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放課後は、ヒミツの待ち合わせ。(R18)

第3章 ハジマリの日

締め付けのなくなった胸元をとっさに隠した。


「隠しちゃダメ」


耳元に落とされる低い声。

すぐに手はまた解かれて、ブラウスの前が全部はだけてしまった。



外れたブラが乗っただけの、心細い姿におちる視線に、余計火照らされる。



「そんな、見ないで……」


「やだ」


「.……っ」



小笠原くんは、いじわるらしい。


やだ、と言って、わらうんだから。


恥ずかしさを打ち消すのはあたしの口の中でいやらしく動く小笠原くんの舌。



開いた目と、目が至近距離で合った時。



「……!」


小笠原くんの手がするりとブラの下に潜り込んだ。



「……っ、あ……」


胸に、直接触れたぬくもりに心臓がばくばく暴れて



胸を包みやわやわと揉む彼の手はあたしの反応を楽しむように動いている。


どうしようもないくらい恥ずかしくて、目をぎゅっと閉じた。



「……胸おっきいね、手からちょっと溢れる」


そんな感想言わないで。
もう恥ずかしくてたまらないの。


「……っ、ふ……」


だけどすこしでも喋って仕舞えばあたしじゃないような声がでてしまいそうで、唇をつよく結んだ。


「……っ、はっ、ん」



どんなに声を堪えても熱い吐息が漏れてしまう。


唇をつよく、強く噛みしめるあたしの髪を払って、


「……声、我慢してんの?」



真っ赤に火照ったあたしを、小笠原くんはくすりとわらった。



それはなにか、次の刺激を予感させる悪戯っぽい顔。

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