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放課後は、ヒミツの待ち合わせ。(R18)

第14章 夏祭りと朝焼け

今さら遅くても、弁解させて。


「姫芽先輩が好きだったなんて、そんなのも全然違うよ」


「え……でも不眠に……」


こんなに最悪な俺ならどこまでも最悪な俺を伝えてしまってもいいかな。


投げやりにそう思って俺は続けた。



「……俺は誰と付き合ったとしても、好きになるなんて、あり得ないって思ってた。人を好きになった事が無かったんだ」


「……っ」


色葉の瞳が揺れる。


俺の話、聞いて、色葉。


それで俺に幻滅して、目覚まして。



流されてしまう色葉への欲情を止める理性が足りない俺から離れて。


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