放課後は、ヒミツの待ち合わせ。(R18)
第4章 懐疑的なキス
はじめての行為のあと、ドキドキしながら小笠原くんと並んで昇降口まで歩いた。
何にもなかったみたいにいつもと変わらないポーカーフェイスで気だるげに歩く彼をこっそりと見上げる。
睫毛長いなぁ……。
気を抜けば見惚れてしまいそうな綺麗な顔立ちだ。
ほんとに、この人とあたし……あんなことを。
そう思ったら頬がまた、かぁっと熱くなった。
あれ?
たどりついた昇降口の蛍光灯が眩しく感じる。
「外、もうこんなに暗くなったんだ……」
「あー。時間も忘れるくらい夢中にさせちゃったね」
「……そんなこと……」
あるけど……。
なんて返せばいいのかわからなくてまごついてしまう。
小笠原くんはいたずらっぽくわずかに口角をあげて、横目であたしを見た。
うう、見透かされてる……。
「ふ、」
ほんの少し漏れた彼の笑い声に
心臓が鳴って、きゅんと胸があつくなる。
……小笠原くんのいじわる。
そう思ってすぐ、
「姫路さん一人じゃ危ないから家まで送るよ」
そんな優しい声をかけてくれるなんて。
悪いからって遠慮したけど、結局片道20分のあたしの家まで送ってくれた。
手を繋ぐわけでも、
会話が弾むわけでもない。
でもなぜか恋人みたいな近しい気持ちになってしまうのは、体を求めあってしまった結果で。
家について、お礼を伝えてからバイバイと手を振ると、
「バイバイ」そう動く彼の唇が、静かに近づいて
あたしの唇にそっとキスをした。
そして来た道を戻っていく小笠原くん。
一度だって振り返らない背中をいつまでも眺めて、温もりの残る唇に手を当てる。
気持ちなんてないはずのキスが、
ドキドキしてたまらないの。
何にもなかったみたいにいつもと変わらないポーカーフェイスで気だるげに歩く彼をこっそりと見上げる。
睫毛長いなぁ……。
気を抜けば見惚れてしまいそうな綺麗な顔立ちだ。
ほんとに、この人とあたし……あんなことを。
そう思ったら頬がまた、かぁっと熱くなった。
あれ?
たどりついた昇降口の蛍光灯が眩しく感じる。
「外、もうこんなに暗くなったんだ……」
「あー。時間も忘れるくらい夢中にさせちゃったね」
「……そんなこと……」
あるけど……。
なんて返せばいいのかわからなくてまごついてしまう。
小笠原くんはいたずらっぽくわずかに口角をあげて、横目であたしを見た。
うう、見透かされてる……。
「ふ、」
ほんの少し漏れた彼の笑い声に
心臓が鳴って、きゅんと胸があつくなる。
……小笠原くんのいじわる。
そう思ってすぐ、
「姫路さん一人じゃ危ないから家まで送るよ」
そんな優しい声をかけてくれるなんて。
悪いからって遠慮したけど、結局片道20分のあたしの家まで送ってくれた。
手を繋ぐわけでも、
会話が弾むわけでもない。
でもなぜか恋人みたいな近しい気持ちになってしまうのは、体を求めあってしまった結果で。
家について、お礼を伝えてからバイバイと手を振ると、
「バイバイ」そう動く彼の唇が、静かに近づいて
あたしの唇にそっとキスをした。
そして来た道を戻っていく小笠原くん。
一度だって振り返らない背中をいつまでも眺めて、温もりの残る唇に手を当てる。
気持ちなんてないはずのキスが、
ドキドキしてたまらないの。