放課後は、ヒミツの待ち合わせ。(R18)
第4章 懐疑的なキス
「……え?」
「赤い……痣……」
目をまんまるにして見開くミナと、覗き込むサラ。
「……痣?」
そう言われて、ハッとした時には血の気が引いていた。
うそでしょ……。
首にそんな痕がついてるの……!?
鎖骨だけじゃなかったなんて、気づかなかった。
いつつけられたんだろう……?
あわててぺたぺたと首をふれてみるけど、どこなのかわかるわけもなく。
「……これって、キスマーク?」
サラが言うと、ミナの口はあんぐりと開いた。
「なわけないから……!」
真っ赤な顔して小さく叫ぶと、思いのほかふたりはあっさりと納得したようにうなずいた。
「まぁそうだよね。普通に考えて色葉がそんなとこにキスマークつけるわけないし」
サラは確信するようにそう言って、
「ていうか、色葉がキスマークなんか付けてきた日には、ミナ泣いちゃうからぁ」
きゃははっとミナも冗談めいて笑う。
……よかった。信じてもらえた。
いや、むしろ……あたしが昨日あんなことをしたなんて言った方が信じてもらえない気がするけど。
「でもその虫刺されみたいなの、普通にキスマークに見えるから」
サラは肩にかけたスクバのチャックを開けて、絆創膏を一枚取り出した。
長くウェーブした取り扱いにくい髪にサラの手が伸びて、肩の後ろに髪を払うと、絆創膏を貼り付けて
「……っ」
指先で撫でられた刺激にびくっと反応してしまってサラの手が一瞬止まった。
「あ、ごめん。くすぐったかった?」
「あ……ううん。ごめん」
昨日、あれだけ色んな刺激をもらったせいなのかな。
感覚が鋭敏になった気がする……。
「色葉ってば、ビンカン~♡」
「こら! ミナ声大きい!」
「え~ごめぇん」
あたしは苦笑だけ返した。
だってミナの冗談、ほんとは全然冗談じゃなくて図星なんだから。
「赤い……痣……」
目をまんまるにして見開くミナと、覗き込むサラ。
「……痣?」
そう言われて、ハッとした時には血の気が引いていた。
うそでしょ……。
首にそんな痕がついてるの……!?
鎖骨だけじゃなかったなんて、気づかなかった。
いつつけられたんだろう……?
あわててぺたぺたと首をふれてみるけど、どこなのかわかるわけもなく。
「……これって、キスマーク?」
サラが言うと、ミナの口はあんぐりと開いた。
「なわけないから……!」
真っ赤な顔して小さく叫ぶと、思いのほかふたりはあっさりと納得したようにうなずいた。
「まぁそうだよね。普通に考えて色葉がそんなとこにキスマークつけるわけないし」
サラは確信するようにそう言って、
「ていうか、色葉がキスマークなんか付けてきた日には、ミナ泣いちゃうからぁ」
きゃははっとミナも冗談めいて笑う。
……よかった。信じてもらえた。
いや、むしろ……あたしが昨日あんなことをしたなんて言った方が信じてもらえない気がするけど。
「でもその虫刺されみたいなの、普通にキスマークに見えるから」
サラは肩にかけたスクバのチャックを開けて、絆創膏を一枚取り出した。
長くウェーブした取り扱いにくい髪にサラの手が伸びて、肩の後ろに髪を払うと、絆創膏を貼り付けて
「……っ」
指先で撫でられた刺激にびくっと反応してしまってサラの手が一瞬止まった。
「あ、ごめん。くすぐったかった?」
「あ……ううん。ごめん」
昨日、あれだけ色んな刺激をもらったせいなのかな。
感覚が鋭敏になった気がする……。
「色葉ってば、ビンカン~♡」
「こら! ミナ声大きい!」
「え~ごめぇん」
あたしは苦笑だけ返した。
だってミナの冗談、ほんとは全然冗談じゃなくて図星なんだから。