放課後は、ヒミツの待ち合わせ。(R18)
第5章 階段でふたりきり
「あー……やばい。色葉うまい……」
気持ち良さそうな声が聞こえて、
あたしはどうしても、澄くんをイかせたくなる。
手で上下にしごきながら、口をうごかし、吸って。
じゅぽじゅぽと唾液の音をたてながら、
「っ、う……」
たまにこらえきれずに漏れる澄くんの声に耳を澄ませて。
「あぁ……っ、やば……イク」
ハッキリと聞こえた喘ぎ声にどきんと心臓が跳ねて、
澄くんあたしから引き抜こうとしたモノを口から離さずについていく。
「……っ、は……っ、う、」
ドピュ、ドピュそういう感覚を口の中で感じて澄くんの体が震えた。
吐き出された熱い液体。
何とも言えない匂いが鼻から抜ける。
澄くんの精液をなめとるようにして口から柔らかくなった彼のモノを、ちゅぽ……と抜き出した。
精液を口いっぱいにためたまま、これをどうすればいいのかわからなくて困り顔で澄くんを見上げる。
薄茶色の瞳が熱っぽく視線を絡ませた。
「ごめん……、どっか出して」
はぁ、はぁ、と息があがった澄くん。
火照った顔とか、服を直す仕草さえ、全部色っぽくて。
多分息をのむのと同じ感覚だった。
――ゴク。
全部飲み込んだら、澄くんは驚いたように目を開いて。
「……飲んだの?」
疑うように聞くから、あたしだって焦っちゃうよ。
「え? もしかして飲んだら妊娠する……!?」
どうしよう、と慌てて立ち上がると、
「……っプ。はは……っ、小学生かよ」
うそ。
澄くんがお腹を抱えて大笑いしてる。
――こん何笑ってるとこ、初めて見た……。
そう感動していると、澄くんは笑いすぎて浮かんだ目尻の涙を指で拭って、呆れっぽく言う。
「……大丈夫だよ。妊娠しない」
「あ……よかった」
ちょっと恥ずかしいかも……。
「……色葉」
唇にキスはしてくれなかったけど、頬と首にされているうちに、終わりを告げるチャイムが鳴った。