
キツネ様の日記帳~鬼畜変態野郎と〇〇プレイ~
第9章 鬼畜変態野郎とお口でプレイ
時間が来るまでセックスをした。疲れ過ぎて眠くて、帰る予定を明日に変更しようかと思ったけど、予定通り帰ることにした。それが私の役目なのだ。
パパとママのご機嫌を取るための手土産は必須だから、帰る前にいつものカフェに寄って、手で持ち帰れる限界までバームクーヘンを注文した。それほどここのバームクーヘンは絶品だ。
包装に時間が掛かるって言われたから、ついでにお茶をしていくことにした。これが本当に最後の時間だ。一緒に過ごせる時間が伸びた。
「おまえの親父さんもハーフアニマルってやてなのか?」
「ううん、パパはキツネだよ」
「何でハーフが生まれんだよ」
「ママが人間なの。昔、ママが魔界に迷いこんだ所をパパが見つけて、お互い一目ぼれで即入れだったんだって。今もすっごいラブラブなの。でもパパの持ってた【獣姦専門SMプレイ】って本を……ごめん、今の秘密だった」
「おいおい、どっちが秘密なんだ。どっちも気になって眠れるか心配だぜ」
「そうやって私のことを気にしてるがいいわ!」
「いや、おまえよりも親父さんの方が気になるんだが」
「もうっ、パパなんて大嫌いっ!!」
何だかんだで楽しい時間はあっという間に過ぎていく。寂しいけど、こればかりは仕方ない。
「お待たせしました」
会話に割り込んできた店員さんが、時間の終わりを告げてきた。渋る気持ちはある。でも、ワガママはこれで終わり。
「ごめん、ちょっとお手洗いに」
帰る前に用を足そうと、そう言って立ち上がった。
「わかった」
鬼畜変態野郎も立ち上がった。そして店員さんに、「お手洗い、しばらく借りるぜ」と言ってチップを渡し、私の手を引いて店の奥のトイレに入った。一連の行動にポカーン状態の私を便座に下ろして、トドメの一言。
「ほら、やれよ」
「言葉が見つかりません!!」
私は顔を手で覆って嘆いた。最後の最後まで鬼畜変態野郎だ。どこまでも突き進む気だ。って感情を通り過ぎて、もはや例のアレだ。
俺たちに出来ないことを平然とやってのける!そこにしびれる憧れるゥゥウ!!状態だ。
